羨む気持ち

買いたい物があったから、ニトリに行った。 たぶん母親と息子であろう親子連れが、何組かいた。 どの親子も、息子が春から新しい場所で新しい生活を始めるのだろうか、それに必要な物を買いに来たという感じだった。 二人でカートを押しながら、あれがいい、こっちがいいと見て回っている。 その何組かの親子連れを見... 続きをみる

忘れない

苦しくて、苦しすぎて 息子のことを忘れられたら・・・ なんてことが、頭をよぎることがある。 息子を忘れる？ そんなことができるはずがない。 ほんの一瞬でもそんなことを考えてしまうなんて。 自分が楽になりたい、この苦しみから開放されたい。 そんなことを思う自分が許せない。 息子を忘れるということは、... 続きをみる

１０ヶ月

息子を亡くしてから１０ヶ月。 「母さん、呼んだ？」 と、息子が来るような気がして、息子の名前を呼んでみる。 息子が亡くなったのが、まだ信じられないわけじゃない。 息子はもういない。 ちゃんとわかっている。 それでも名前を呼んでみる。 息子は来ない。 気配も感じない。 もしかしたら見えないだけで、呼... 続きをみる

コメントに救われている

私がブログを始めたのは、心の中の思いを吐き出すため。 私の周りには、同じ立場の人が、わかってもらえる相手がいなかったから、ブログに吐き出そうと思った。 息子が亡くなった直後は、母に聞いてもらっていた。 母にならわかってもらえると、そう思っていた。 でも違った。 何日かしてから、泣きながら話す私を見... 続きをみる

眠れない夜に思ったこと

こんな時間なのに眠れない。 布団に入ってから息子のことを想い、号泣してしまって眠れなくなってしまった。 娘は自分の部屋で寝ているし、ひとりで静かな真っ暗闇の中、息子のことを想わないはずはない。 ここまで泣いてしまうと、もう眠れない。 昨日は雛祭りだったから、ちらし寿司を作った。 ちらし寿司は、一年... 続きをみる

春は嫌い

駐車場の横に大きな桜の木がある。 花が咲くと、散った花びらが車の上に落ちてくる。 普段は、車を走らせれば花びらは飛んで行ってしまうけど、問題は雨の日。 花びらが車に張り付いて、車がピンク一色に染まってしまう。 雨の中、乗る前に、傘をさしながら花びらを払い落とさなければならない。 花びらが全部散って... 続きをみる

雛人形

娘が生まれた時に、母が買ってくれた雛人形。 とても優しい顔をしていている。 毎年、その顔を見ていると、心が洗われるような気持ちになれた。 娘が生まれてから、震災があった年は飾らなかったけど、それ以外は毎年この時期になると我が家に飾られている。 ねえ、気付いたかな。 今年は今までと違って、ひとりいな... 続きをみる

知らないままでいたかった

時々、気持ちがどーんと落ちてしまって、どうしようもない時がある。 そんな時に、なんとなくネットで「息子が自死」と検索してみた。 いつも読ませていただいている人たちのブログや、私のブログも出てくる。 こんなふうにして、私のブログにたどり着いた人もいるのだろう。 息子が亡くなった直後、ネットサーフィン... 続きをみる

守られていると思いたい

息子の写真に話しかける。 挨拶はもちろん 心配事や悩み事も聞いてもらう。 悩んでいることも 迷っていることも 息子に話したあとには ひとつひとつ解決していく。 「大丈夫やったよ、ありがとうね」 「ちゃんとうまくいったで、ありがとう」 息子にお礼を言う。 息子が守ってくれている 息子に守られている ... 続きをみる

娘の食べたいもの

娘が 「晩ご飯に、最近食べてなくて、食べたいものがあるねん。」 と言ってきた。 「思いつくだけでもたくさんあるから。」 と言うのでメモすることに。 コロッケ 海老フライ カキフライ チキンカツ 小田巻き蒸し 麻婆豆腐 麦とろ 半分以上はカツばかり。 考えてみれば、息子が亡くなってからはあまり作って... 続きをみる

埋まらない穴

ちゃんと靴下を履いているのに かかとのあたりがスースーする。 なんでだろ？と思いながら 見もせずに一日過ごしていて 夜になって初めて見て 靴下に穴があいていたことに気付く。 おかしいと思った時に すぐに見ればよかったと思う。 私は息子に対しても いつもそんな調子だったのではないだろうか。 少しでも... 続きをみる

忘れてるわけではないけれど

毎日、ご飯やお菓子をお供えする時に 「食べてね」 と息子に呼びかける。 そのあとで、夫にも呼びかけるのを忘れていたことに気付く。 夫に、ごめんなさいと謝る。 なのに、その後も毎回、お供えする時には息子ことしか思わない。 その瞬間、いつも夫のことは忘れてしまう。 なんでだろう。 夫が亡くなったあと、... 続きをみる

今日のニュースで

「車の中で男女３人が練炭で自死」 詳しいことはわからないけど、3人はインターネットを通して知り合ったのかも知れない。 ひとりでは死ぬことができないけど、誰かといっしょになら死ねるだろうとインターネットで呼びかけたのなら、もしインターネットがなかったら、ひとりでは無理だからと自死するのは諦めようと思... 続きをみる

気持ちが落ち気味

息子を亡くして９ヶ月過ぎた今でも、息子のことを知っている知り合いとは顔を合わせたくないと思う。 前と変わらずに普通に話しかけてくれる人とは、作り笑顔ででも話せるけど、それ以外の人とは、下を向いて目を合わせないようにしてしまう。 そんなおどおどしている自分が嫌になる。 家に帰って、息子の写真の前で泣... 続きをみる

娘の思い

娘が京都となばなの里に行ったお土産に、麩饅頭、ういろう、わらび餅を買って来てくれた。 麩饅頭とういろうは私に、わらび餅は息子のために。 娘は、息子が幼い頃から、息子にはお土産を忘れることはなかった。 今も変わらないその気持ちが嬉しい。 娘は今、弟を亡くした悲しみとどんなふうに向き合っているのだろう... 続きをみる

バレンタインデーで思い出したこと

昨夜、娘がチョコクッキーを作っていた。 バレンタインデーに彼氏にあげるために。 チョコレートもふたつ買ったのに、それに加えて手作りのクッキーまであげるなんて、豪華だな。 そんな娘の姿を見ているとホッとする。 幸せそうで嬉しくなる。 娘がクッキーを作るのを見てて、思い出したくないことを思い出してしま... 続きをみる

息子を感じられる場所

家から歩いて１０分もかからない所に、大きな公園がある。 テニスコートも球技場もあり、ランニングやウォーキングができるコースもある。 芝生広場や子供の遊び場もあり、休日には家族連れや多くの人でいっぱいになる。 息子は時々、そこに走りに行っていた。 たまにジョギングをする娘に付き合って、ふたりで走った... 続きをみる

ラーメン

昨日は、娘とラーメンを食べに行った。 しばらく待ってから案内されたテーブルは、息子とふたりで最後に行った時に座ったところだった。 椅子に座ると、その時のことが思い出された。 ラーメンと焼き飯と餃子を頼んで 唐揚げも食べていい？ って聞いたよね。 食べたいものがあったら何でも食べたらいいからねって言... 続きをみる

９ヶ月

今日は、９回目の月命日。 ９ヶ月前のあの日この時間に 何をしていたのだろうと 昨日からずっと考えている。 月命日が来るたびに、そんなことを繰り返し あの日の自分を責め 自分の愚かさに嫌気がさしてくる。 泣いて、泣いて ごめん、ごめんなさい と、ただ謝ることしかできない。 会いたい。 声が聞きたい。... 続きをみる

息子のランニンクシューズ

息子の携帯に入っていた写真。 陸上をやっていた息子に、私が誕生日に買ってあげた ランニンクシューズ。 いっしょに買いに行って あれこれ履いて悩んで、長い時間かけて やっと選んだんだよね。 そちらでも相変わらず走ってるのかな。 ユニフォームはちゃんと持たせてあげたのに このランニンクシューズは忘れて... 続きをみる

節分

買い物に行くと、みんな節分の海苔巻きを買っている。 ４本、５本買っている人も、６本買っている人もいる。 ひとり１本ずつだから、家族の人数が多いほど、子どもがたくさんいればそれだけ多く買うんだ。 それで、みんなでいっしょに家族揃って丸かじりするのかな。 福を呼び込むために、願い事をしながら。 暖かい... 続きをみる

つらい

テレビで幼い子どもの姿を見たりすると、息子の幼い頃を想う。 いろんなことを思い出しているうちに、幼稚園の頃、小学生の頃、中学生の頃、高校生の頃、その後も、あの時の息子に対する接し方が、あの時に息子にかけた言葉が、息子を傷付けたのではなかったのか、もっとやさしくしてやればよかったと、そんな後悔の気持... 続きをみる

変わっていってる

今日もまた救急車とすれ違う。 手が震えそうになって、ハンドルを握る手に力が入る。 泣かないように歯を食いしばる。 警察署の横を通る。 心がざわざわしてくる。 あの日のことがよみがえる。 また歯を食いしばり、手を握りしめる。 いつも自転車で息子が通っていた道。 息子が行っていた美容院。 泣きそうにな... 続きをみる

時は流れる

この間年が明けたばかりだと思っていたら、もう１月も終わり。 時間が経つのがとても早く感じる。 泣いていても笑っていても、同じように時間は流れる。 同じ時を過ごすのならば、泣くよりも笑っている方がいい。 そう思っていた。 息子が亡くなる前までは。 もちろん今も笑うことはあるけど、心の底からは笑えない... 続きをみる

息子のスニーカー

玄関には、息子が履いていたスニーカーが 以前のまま置いてある。 いつも出かける前と帰宅した時は 「行って来るね」 「ただいま」 と、息子の写真に声をかけるけど そのスニーカーにも同じように心の中で声をかける。 帰って来てドアを開けると すぐにそのスニーカーが目に入る。 「お帰りなさい」 と言ってい... 続きをみる

寒い夜に

寒い夜は物寂しくて、人恋しくなる。 息子が恋しい。 最後に何度も何度も触れた 氷のように冷たかった 息子の頬を思い出す。 私の手でいくら温めても 冷たいままだった息子の頬。 大丈夫だよね。 もう寒くないよね。 今は暖かい所にいて 心も体もぽっかぽかだよね。

カレーライス

昨日の夜に突然に、明日の晩ご飯はカレーにしようと思いついた。 息子が食べたいと思っているのだろう。 カレーを作りながら、息子を想う。 大好きだったカレー。 ご飯少なめにカレーが多め。 何回もおかわりしていた。 大きなお鍋にいっぱい作っても、翌日もカレーですませたいのに足りるかな？っていうぐらいしか... 続きをみる

思い出すだけ

晩ご飯に使おうと白菜を出して、外側から1枚ずつはがしていたら、虫食いの穴があった。 この穴の中に虫がいたらいやだなと思いながらはがしていると、１cmぐらいの青虫が出てきた。 思わず 「ぎゃあああーーー」と叫んでしまった。 こんな時息子がいたら 「何？どうしたん？」 って、急いで飛んで来てくれるのに... 続きをみる

生かされている

昨夜、息子の夢を見た。 息子が亡くなったあと、息子の夢を全然見ることができなかったけど、最近は時々は夢に出てきてくれる。 以前は、眠ることに関して積極的ではなかった。 ずっと眠れない日が続いていて、どうせ寝ようと思っても寝られないし、暗闇の中で息子のことを想い、泣いて、辛いだけだし、寝なくても別に... 続きをみる

守られているのかな

私は、もともと肩はよくこる方だったが、先週はどういうわけか肩こりがひどくて、肩も首すじも痛くて頭痛までしてきた。 それが３日間続いて、ストレッチをしたり、薬も飲んで湿布を貼ったりしても、一向に良くならなかった。 もうしんどくてたまらなくなって、息子の写真に向かって息子の名前を呼びながら 「肩が痛い... 続きをみる

阪神・淡路大震災に思うこと

娘が小学校１年生、息子が８ヶ月の時だった。 激しい揺れで目が覚め、一瞬何が起こったのかわからなかった。 真っ暗な中、家族４人寒さに震えながらラジオを聞き、地震があったことを知った。 マンションの外壁には大きなひび割れが入ったが、建物自体は無事だった。 私の住んでいる所は電気と水道はすぐに復旧したが... 続きをみる

眠れてる

この間のブログに、息子が亡くなってからはぐっすり眠れないと書いたのだけど、ここのところずっと、朝起きた時に、ぐっすり眠れたと感じる日が続いている。 布団に入ってから息子のことを考えて泣いてしまっても、そのあと結構すぐに寝てしまっている。 途中で一回目が覚めることはあるけど、睡眠時間が短くても、朝起... 続きをみる

母親としての思い

DAIGOと北川景子の会見を見て、幸せそうなふたりの姿に微笑ましくもあるけど、息子にもあんなふうに愛する人と新しい家庭を築いていくという、幸せな未来があったはずなのにと思う。 時々、会ったこともない息子の元彼女のことを思い出す。 息子のことは忘れて、のうのうと暮らしているのだろうと思うと、怒りが沸... 続きをみる

空へ

お天気のいい日はベランダに洗濯物を干す。 そんなどこの家にでも見られる 日常の当たり前の風景がうちにはない。 息子が飛び降りた場所。 怖くて近寄れない。 息子がどんな思いであの柵を乗り越えたのか その気持ちを考えるとたまらなくなる。 家の中から窓越しに見ながら思う。 息子は、あの柵を乗り越え空に飛... 続きをみる

おばあちゃんへ

私の祖母は、２１年前に亡くなった。 息子が生まれて５ヵ月の時だった。 その年の夏は猛暑で、祖母はたぶん暑さにやられて体が弱ってしまったのだと思う。 祖母は祖父とふたりで暮らしていた。 １０月のある日、急に「しんどい」と言い出して寝込み、その２日後の朝に、祖父が起きたらすでに息をしていなかった。 眠... 続きをみる

８ヶ月

息子に会えなくなってから８ヶ月。 これからも 会えない日は増えていくだけ。 それは逆に考えれば、再び息子に会える日に 近づいて行っているということにはなるけど それは何年後のことだろうか。 会いたい。 息子に会いたい。 息子のはんてんを着ている。 すごく暖かい。 でも寂しい。 息子に抱きしめて欲し... 続きをみる

眠れぬ夜に

息子を亡くしてから、あまり眠れなくなった。 以前は、布団に入ればすぐ眠り朝まで熟睡していた。 途中で目が覚めることもなかった。 今は、すっと眠れる時もたまにはあるけど、たいていは眠くてたまらないはずなのに、なかなか眠れない。 全く寝られないことはないし、眠れずにゴロゴロしていていつの間にか眠ってし... 続きをみる

いつかはまっすぐに

年末年始はどこに行っても人が多かった。 家族連れやいろんな人たちがいる中で、男の子といっしょにいる母親にどうしても目が行ってしまう。 羨ましいという気持ちとともに、そんなふうにいっしょに並んで歩けるということが、普通のことなんだけど実はとても幸せなことなんだってことに、その母親は気付いているのだろ... 続きをみる

何も感じたくない

母から年賀状が来た。 母が年賀状を書いたのは知っていたけど、まさかうちにも出してるとは思わなかった。 元日に実家に行った時にも母は、普通に 「あけましておめでとう」 と言った。 母にとっては、息子が亡くなったことは大したことではないようにも思え、息子のことは完全に忘れ去られてしまっているようでショ... 続きをみる

疲れた

大晦日と元日に、うちと兄の家族とで母の家に集まった。 兄には、娘がひとりと息子がふたりいる。 甥二人は、息子と年齢が近いので、どうしても息子と重ね合わせてしまう。 甥の姿を見るだけで、涙が溢れそうになった。 義姉が甥と仲良く話していたり、いっしょに横に並んで座っているのだけでも、義姉には息子がいる... 続きをみる

今年が終わる

あの日から毎日泣き続けて どれくらいの涙を流したのだろう。 これからもまだ どれだけの涙を流し続けるのだろうか。 あれから何もかもが変わってしまった。 あの日まで息子は生きていた。 確かに生きていた。 もうすぐ 息子が生きていた年が終わってしまう。 私の大切な大切な息子がいた年が 終わってしまう。... 続きをみる

もうできない

朝から大掃除をしていると、涙がぼろぼろこぼれてきた。 なんで掃除なんかしているんだろ。 年末だから？ 新年を迎えるから？ そんなことどうでもいい。 新しい年になったからって何も変わらない。 今までと同じ日々が続くだけ。 息子がいなくても、今日までちゃんと生きてきた。 それだけでじゅうぶんだ。 もう... 続きをみる

ほんとの気持ち

息子の夢を見た。 夢の中の小学生の息子は、ずっと笑顔でいた。 息子が笑ってる。 苦しんで逝った息子が、今は笑っている。 心穏やかで幸せでいるんだと感じた。 息子とは夢の中で会える。 会いたい時にいつでも会えるわけじゃないけど 強く願えば会える、そう思える。 空を見上げたら 息子の笑顔が見える。 行... 続きをみる

自分を責める

息子がいないこんな悲しい暗闇の中で なんで私は生きることができるのだろう。 息子は生きていけなくてこの世を去ったのに のうのうと生きている自分が、最初は許せなかった。 でも今は、生きなきゃいけないという気持ちでいる。 息子が、「元気に生きるんやで」という言葉を残したから。 娘を悲しませないためにも... 続きをみる

恋しい

昨日、職場の飲み会で遅くなった娘を駅まで迎えに行った。 娘はしんどそうだった。 一昨日から喉が痛いとは言っていたが、帰って熱を測ると、３８度８分あった。 もしかしてインフルエンザ！？と思ったけど、娘は 「違うと思う」 と。 取り敢えず風邪薬を飲ませて寝かせた。 今日、病院に行ったら、扁桃炎で喉が真... 続きをみる

クリスマスプレゼント

ざっくぅのカレンダープレゼントキャンペーンに 当選して、今日届いた。 応募していたことなんて すっかり忘れてたから、びっくり。 思わぬクリスマスプレゼントに 心がほっこりした。

年賀状

母が 「年賀状が出来上がったから出して来たよ」 って。 母は息子とはいっしょに住んでいなかったし、年賀状を出しても別にいいとは思うけど、なんか複雑な気分。 孫を亡くして母も悲しいのには違いないだろうけど、やっぱりどこか違うのかなと思う。 私の悲しみとは。 「立ち直ってくれてよかった」 なんてことを... 続きをみる

また

夫が亡くなった直後、雑貨屋で見つけたぶたの親子。 これからは、娘と息子のために 私が頑張っていかなければと思っていた 当時の自分の姿と重なって見えて 思わず衝動買いしたもの。 車に乗せて いつもそれを見ながら自分を励ましていた。 今は、見ると涙が溢れてくる。 こんなふうに、しっかりと息子を抱きしめ... 続きをみる

よみがえる記憶

昨日、娘のバースデイケーキを作っている時に、急にあの日のことがフラッシュバックのように思い出された。 なぜか今まで一度も思い出すことのなかったあの日のこと。 息子が逝ってしまったあの日。 息子の誕生日だった。 あの日の朝も、同じように息子のバースデイケーキを作っていた。 その時息子は、自分の部屋の... 続きをみる

娘の誕生日

今日は娘の28歳の誕生日。 誕生日には、毎年りんごのケーキを作る。 下半分をちょっと硬め、上半分を柔らかめの2層の生地にして、その中にりんごを3個ぎっしり敷き詰めて焼くだけの簡単なケーキ。 私が作るケーキの中では、このケーキが娘も息子も一番好きで、誕生日にはいつもリクエストされる。 娘の誕生日に、... 続きをみる

ひとり

今夜はひとりっきり。 週末は娘はほとんど彼氏といっしょだから、土曜日の夜にひとりで過ごすのはよくあることだけど、今日はなぜかひとりでいるのが寂しく感じる。 息子がいればひとりじゃないのに。 また涙が出る。 泣いて泣いて泣きまくった。 声を上げて泣きわめき、いつまでたっても止まらなかった。 どれぐら... 続きをみる

羨ましい悩み

新聞の読者の投稿欄に 息子が大学生になって家を出てから、寂しくて仕方がない。 その寂しさをどうやって乗り越えたらいいのかわからない。 とあった。 そんなもん 会いたかったら会いに行けばいいやん。 電話で声も聞けるやん。 メールやLINEでやり取りもできるやん。 贅沢な悩みや。

当たり前のことが

帰り道、後ろから救急車が サイレンを鳴らして来るのが見えたから 車を端に寄せて停車させて 救急車が通り過ぎるのを待った。 救急車を見るたびに思い出す。 息子は、救急車の中で息を引き取った。 また涙が出る。 流れ続ける涙のせいで 救急車が行った後も、しばらくは動けずにいた。 以前はなんとも思わなかっ... 続きをみる

愛があふれている

私にとっての 2015年を表す漢字はなんだろうか。 　　悲 　　辛 　　苦 　　泣 　　責 　　悔 　　涙 悲しくて、辛くて、苦しくて 泣いてばかりいるのも 自分を責めて、後悔して 涙が止まらないのも 息子を愛しているから。 息子が愛おしいから。 息子への愛がいっぱい。 だから 　　「愛」

忘れるはずのない夢

一昨日、夢で息子に出会えたこと 初めてのことだったから、嬉しくて大泣きした。 大泣きしたけれど、気持ちが明るくなって元気になれた。 また会えるかも？と思いながら、昨夜、眠りについたけど会えなかった。 人は誰でも、寝ている時は必ず夢は見るものだっていうけど、見た夢を全部覚えいるわけではなくて、覚えて... 続きをみる

夢で会えた

「母」という字の二つの点は、赤ん坊に飲ませるおっぱいを表すんだなぁと、何気なく思い出して、じゃあ「息子」の語源って何なんだろうと調べてみた。 息子の息には息をすると意味から、息づいて生存する→生息する。生息には生きて子孫を増やすという意味があり、そこから子孫を産む→産す子(むすこ)となったらしい。... 続きをみる

憂鬱

昨日の夜は、母の家で、姪と娘と私とで晩ごはんを食べた。 兄にはこの姪の他に、息子が二人いる。 姪は娘のひとつ下で、甥たちは、息子を真ん中にしてそれぞれふたつ違い。 いつも女二人組、男三人組に分かれて遊んでいた。 昨日のメンバーで集まるのは、私の記憶では初めてのことだと思う。 すき焼きを囲み、会話が... 続きをみる

消防車

いま、消防車のサイレンに起こされた。 家の近くを消防車が走って行く。 火事？ ただのボヤかも知れない。 何だかわからないけど どうか無事でありますようにと祈る。 いのちさえあれば 誰も悲しまなくてすむ。 今日は４時に起きなきゃならないのに あと1時間もない。 起きようかどうしようか。 まだ眠いから... 続きをみる

生きていてほしい

苦しみ抜いて悩んだ末に 自ら逝くことを選んだ息子に 生きていてほしかった 生きてさえいてくれたら と願うことは 息子にとっては とても残酷なことなんだと思う。 それでも私は 生きていてほしかった 生きてさえいてくれたら と願う。 いっしょに苦しみたかった。 守ってあげたかった。 救いたかった。 い... 続きをみる

ルミナリエ

息子は毎年、友だちと行っていた。 時にはひとりで行く時もあった。 今年もたぶん行くつもりだったのだと思う。 毎年楽しみにしていたから。 初めて行ったのは何年前だったか 息子が３才の時に家族４人で。 人混みの中を歩き疲れた息子は 娘におんぶしてもらってた。 そんなかわいい頃もあったね。

７ヶ月

息子と会えなくなってから７ヶ月。 ７ヶ月前の今頃 私は何をしていたのだろう。 息子は・・・。 そんなことばかりを考えていた。 たらればの思いに囚われ 自責の念からも逃れられずにいる。 今更そんなことを考えても 仕方のないことだとわかっているけど 自分でもどうしようもない。 息子は今は苦しみから開放... 続きをみる

いつかは

｢肥料｣ 相田みつを あのときの あの苦しみも あのときの あの悲しみも みんな肥料に なったんだな じぶんが自分に なるための　　　　 今のこの苦しみや悲しみを乗り越えて 私にも、いつかこんなふうに 思える時が来るのだろうか。

癒された

テレビのチャンネルを変えていたら NHKで「すくすく子育て」というのをやっていた。 お母さんたちが育児の悩みなどを いろいろ相談していて 番組名は変わっているかも知れないけど 私も、娘と息子が小さい時に 何度か見た記憶があるなぁと思いながら見ていた。 画面に映るかわいい赤ん坊を見ながら 息子の小さ... 続きをみる

心の底では

今日は、風が強くてとても寒い一日だった。 風の吹く中を歩いている時に こんなに風が強いのに 自転車になんか乗ってたら 倒れてしまうやん。 危ないのにな、大丈夫かな。 と、ふと思った。 息子のことを。 息子は、大学にもバイトにも 自転車で通っていたから。 もう息子はいないのに 何を考えているんだろう... 続きをみる

見上げた空から

今日は朝のうちは雨が降っていたけど あとはどんよりとした曇り空だった。 いつものように空を見上げて 息子の名前を呼んでみた。 そしたら 雲の間から光が漏れて 太陽が顔を出した。 まるで私の呼びかけに 答えてくれたかのように。 キラキラ輝く太陽と 息子の笑顔が重なって 「オレはここにおるで」 という... 続きをみる

流行語大賞に思うこと

松岡修造の「まいにち、修造！」 「後ろを見るな！前も見るな！今を見ろ！」 どこを見ても辛い時はどうすればいいのだろ。 「苦しい時ほど笑ってごらん」 笑っても心の中の重いおもりは取れない。 心の底から笑えない。 「崖っぷち、だーい好き！」 崖っぷちっていうのは、飛び降りるという 恐ろしいイメージしか... 続きをみる

ごはん三人分

今日の晩ご飯は天ぷら。 息子も天ぷらが好きだったよなー と思いながら、衣をつけて揚げてたら 誰がこんなに食うねん！ っていうぐらい山ほどの天ぷらが 出来上がってしまった。 息子がいなくなってから 天ぷらをするのは初めてで 何も考えずに以前のようにやってたら 作りすぎてしまった。 女ふたりだけでそん... 続きをみる

枯れない涙

あの日から208日間 私は毎日泣き続けている。 心の中が息子でいっぱいだから いつどこにいても涙は溢れる。 今は泣いちゃダメだという時は 踏ん張って涙をこらえる。 泣いても大丈夫な時は 思いっきり泣くけれど この先 いつまで踏ん張っていけるのだろうか。 ずっと踏ん張っていくのも疲れる。 泣くのも ... 続きをみる

息子からの手紙

息子が高１の授業で書いた 日本一短い家族への手紙。 母さん 小さい頃からずっとオレを支えてくれたけど 大人になったら今度はオレが支えてあげるよ 息子から見せてもらった時は 嬉しくて泣いてしまった。 私は世界で一番幸せな母親だと思えた。 嬉しさで胸がいっぱいになって 何も言えなかった。 その気持ちを... 続きをみる

子どもを亡くした気持ち

子どもを亡くした親の気持ち これは同じ経験をした人にしかわからない 私は３１年前に父親を亡くした ７年前に夫を亡くした 悲しかった 辛かった でも 今の方がはるかに悲しい 辛い 身を切られる思い 胸をえぐられるような苦しみ 以前は私にもわからなかった 今はわかる ものすごくわかる こんな気持ちは ... 続きをみる

写真の中の息子へ

息子の写真に話しかける。 「おはよう」 「行ってくるね」 「ただいま」 「おやすみ」 いつも 涙と鼻水でぐちゃぐちゃの顔で泣かれて 時には 「ムカつくねん」と怒られて 大変だよね。 毎日毎日 こんな母の相手をするのも。

クリスマスツリー

今は、どこに行ってもクリスマスモードで クリスマスツリーや 色とりどりのイルミネーションを見てると きれいだなぁとは思うけど 今の私はそんな気分じゃない っていうのが正直な気持ち。 毎年、家でも小さいけれど ツリーを出して飾りつけをして 家の中もクリスマスモードにしているけど 今年はそんなことはす... 続きをみる

息子のお気に入り

来年の干支は申ってことで ふと思い出したことがある。 １２年前の年末に 母がどこかの店で見つけたさるのぬいぐるみ。 母はひとめ見て気に入ったらしく 翌年が申年だからってことで買い 家の下駄箱の上に飾っていた。 毎年大晦日と元日は、母の所に 私の家族と兄の家族が集まることになっていた。 当時９歳だっ... 続きをみる

冷凍みかん

息子はみかんを冷凍して食べるのが好きだった。 いつもみかんの皮をむいて 凍らせてから食べていた。 美味しそうなみかんが売られてるのを見て それを思い出し 冷凍みかんを息子が食べたがっているような気がして いっぱい買い込んだ。 家に帰ってから、ひたすらみかんの皮をむき 食べやすい大きさに割って フリ... 続きをみる

心の中で

息子は私の心の中にいる 姿形は見えなくても 私の心の中で 息子は生きている 私が生きている限り 息子も生き続ける

もしかしたら

朝起きたら カーテンに蛾が止まっていた。 窓を開けて逃がそうとしても 止まったままで 全然動かなかったけど しばらくしたら外に飛んで行った。 出かけようと玄関のドアを開けたら 外にも蛾が止まっていた。 さっきの蛾と同じようで こっちをじっと見ているような気がした。 車に乗ったら いつまに入り込んだ... 続きをみる

取り戻せない時間

いつも息子のことを考えてる 生きている間に もっともっと 考えてあげればよかった ずっとそばにいてくれるのが 当たり前だと思ってた こんなふうに突然いなくなるなんて 思いもしなかった どれだけ悔やんでも 時間は戻せない

うらやましい

テレビ朝日の「いきなり！黄金伝説」で 渡辺裕太がやっている 「ボロ家改造1ヶ月1万円生活」のコーナー。 その様子を、母である榊原郁恵が VTRを見ながら見守っている。 メインは渡辺裕太なんだけど 私は小窓に映る榊原郁恵ばかりを見ている。 自分の息子の様子を 心配そうに見ている姿 いっしょになって喜... 続きをみる

娘しかいない

晩ご飯の仕度が終わる頃、娘からLINEが来た。 ミニストップに行きたい って。 今から！？ 昨日、CMで見た プレミアム和栗モンブランソフト が美味しそうで、食べたいねという話はしてたけども。 また出て行くのも面倒だなと思いつつ、食べたいという欲望も捨て切れず、行くことにした。 駅に迎えに行く途中... 続きをみる

自分だけの世界

信号待ちをしていたら 小学校５、６年ぐらいの男の子と母親らしき人が歩いてるのに目が止まった。 二人並んでしゃべりながら歩いている。 私もあんなふうに、もう一度息子といっしょに歩きたいなと そう思いながらじっと見ていたら うしろからクラクションを鳴らされた。 信号が青に変わっていた。 ひとりの車の中... 続きをみる

ひとり

夫のことでいまだに名義変更を していないことがあって その手続きのために銀行へ行った。 書類を書いていると お子様はおられますか？ 何人ですか？ と聞かれた。 ふたり・・・ と言いかけて ひとりです とつぶやくように答えたら おひとり？ おひとりですか？ おひとりですね。 と言われた。 なんでそん... 続きをみる

息子との会話

「今日いっしょに遊んでた〇〇君って２年生？」 「そうやで」 「上級生といっしょに遊んでたん？」 「僕も２年生やで」 息子が小学校２年生になってすぐの頃。 ２年生になったことをすっかり忘れていた私。 何度も謝りながらいつまでも笑いが止まらない私のことを、不思議そうに見ていた息子の顔が浮かぶ。 息子が... 続きをみる

娘がいてくれるから

今日のお昼、京都に行ってる娘からLINEが来た。 美味しいと有名なラーメンを食べるために並んでいるんだとか。 かなり雨も降っていて寒いのに。 娘は寒がりだから心配だけど あったかいセーターもコートも着てるから大丈夫かな。 楽しそうな娘の様子に心がほっとして あなたが幸せやったら 私も幸せ～ と送っ... 続きをみる

泣いたわけ

探し物をしていたら ７年前の夫の葬儀の時に祭壇の前で 親族みんなで撮った記念写真が出てきた。 見たら涙が溢れてきた。 私が泣いたのは 夫を思い出したからではなく そこに息子が写っていたから。 そこには真っ黒に日焼けした １４歳の息子の姿があった。 もし息子が今、生きていてくれて 今日みたいに私がそ... 続きをみる

ティッシュカバー

息子が小学校６年生の時に 家庭科の授業で作ったティッシュカバー。 ９年間、家族みんなで毎日使っていた。 何度も洗濯したから 少し色あせていて ゴムも伸びきってしまっている。 ゴムを新しいのに変えればいいんだろうけど それはできない。 不器用な息子が 一生懸命に縫い付けたものだから。 このまま使い続... 続きをみる

思い出すのは

息子と過ごした日々 楽しかったことも 嬉しかったことも いろいろあったのに 思い出すのは どうして悲しいことばかり なのだろう 楽しいこと 嬉しいことばかりを 思い出せたら もっと笑って過ごせるのに

ホームセンターで

ホームセンターに買い物に行った。 私が支払いを済ませたら 私のうしろに並んでいた男の人が 竹の熊手の小さいやつを３本 カウンターの上に置いた。 そしたらレジの女の人が ３本？ と聞き、その男の人は はい、３本です と答えていた。 ３本ですか？じゃなくて、３本？ なんで客に対してタメ口？ 責任者を探... 続きをみる

体が弱ると心も弱る

なんか体かだるくてしんどいなと思ったら 微熱があった。 普段から風邪をひいても 熱を出すことはほとんどないのに。 薬を飲んで寝るしかないと横になった途端 こんな時、息子がいてくれたら と息子が無性に恋しくなった。 このまま息子に会いに行くのもいいかな と思ったりもした。 たかが微熱ごときで。 体が... 続きをみる

悲しみ

息子のことを想うから悲しい。 息子のことを愛してるからこそ想わずにはいられない。 この悲しみは息子を愛している証。 だから悲しみから逃れることはできない。 逃れたいとは思わない。 今もこれからもずっと息子のことを愛してるのだから。 私はこの悲しみを一生背負って生きて行く。 でも、ただ悲しむだけの日... 続きをみる

６ヶ月

あの日から６ヶ月 ６ヶ月前の今頃 息子は何を思っていたのだろう。 ひとりで苦しんでいたのに 何も気付かなかった。 大切に想っていたのに 愛してたのに あの日の私に教えてあげたい。 息子の手を絶対に離さないでいて 抱きしめて 絶対に離さないで

いつか会える

息子にはいつか会える。 何年後なのか 何十年後なのかはわからないけど きっと会える。 必ず会えると信じてる。 だから、その日を楽しみにして 頑張って生きていく。 だけど本当は 今、会いたい。 今、ここにいてほしい。 今、触れたい。 かなわぬ想いを抱えながら 頑張って生きていくしかない。

事実

息子は食欲旺盛で、特に白いご飯が大好きだった。 ピーマンやきのこ類、酢の物は苦手だったけど、いつも残さずに食べてくれた。 いかにも不味そうに、お茶で流し込むように食べてたけれど。 大皿に山盛りの量でも、好物だったらペロッと平らげていた。 息子は、食べ終わると手を合わせて 「ごちそうさまでした」 と... 続きをみる

別の人生

夫が生きていれば 今日は３１回目の結婚記念日になる。 もし夫と結婚していなかったら 私には別の人生があったのかな と考えてみた。 別の人生では 悲しいことも、辛いことも、苦しいことも何もなくて 家族がみんなそろっていて 笑って楽しく幸せに暮らしていたのかも知れない。 それでも私は今の人生でよかった... 続きをみる

理解できない人たち

亡くなった夫の家族はみんな変わり者だった。 その中で唯一、夫だけが普通だった。 夫には兄と妹がいるが、夫には持病があったので、義母は夫のことを一番気にかけていて、いつも2週間おきに電話をかけてきていた。 夫は、仕事で疲れているのにこっちは別に話すこともないし、義母の毎回同じような内容の話を長々と聞... 続きをみる

笑顔でいて

息子が小学校の１年生ぐらいの時に 息子を怒っていたら 「もっとニコニコした顔で言うてよ」 って言われた。 真剣に怒っていたのに そのひと言で、笑い転げて怒るどころじゃなくなってしまった。 息子もいっしょになって笑ってた。 そんなに怖い顔をしていたのかな。 息子がいてくれて それだけで幸せだったはず... 続きをみる

私の望み

もう起きなあかんで って起こしてあげたい 車に気を付けてね って見送りたい おかえり～ って迎えてほしい 呼んだら なに～？呼んだ？ って来てほしい 散髪したら かっこいいやん って言いたい 今終わった～ ってLINEを送ってきてほしい すぐ行くわ って迎えに行きたい 今日の晩めし何？ って聞いて... 続きをみる

息子の存在

息子宛てにはがきが来ていた。 赤十字血液センターから。 息子は 「僕にもでも役に立てることがあるんやったら」 と献血をしていた。 ポストを開けて息子の名前を見た時は、複雑な気分だった。 今は目にすることのない名前を見つけて一瞬嬉しくなったけど、すぐに現実に引き戻された。 もういないんだ と。 亡く... 続きをみる

笑えない

アメリカのある一家が、ハロウィンのデコレーションとして、玄関先に死体に見せかけた血まみれの人形を置いていたら、あまりにもリアルすぎて隣人が本物だと勘違いして警察に通報してしまった。 その人形を見て、恐怖のあまり泣き叫ぶ子供や、驚いて気を失ってしまった人もいた。 いくらお祭りだとはいえやりすぎだ。 ... 続きをみる

ムカつく

「元気で生きるんやで」 息子が遺書に残した言葉 息子がいなくなって 未来への希望なんかない。 娘の幸せだけを願ってるけど それが希望だっていうのならそうかも知れないけど 息子のいない未来なんか考えられない。 自分は自ら死を選んで 人を悲しみの底に突き落としといて 元気で生きるんやで？ ふざけるなっ... 続きをみる

生きたかった日

息子はバイトには自転車で通っていた。 バイト帰りの深夜、歩道を走っていたら滑って転び、息子の体は車道に投げ出されてしまった。 たまたまその時は走っている車はなかったから、擦り傷だけですんだ。 その道路はいつもは車の通りが激しく、スピードを出してる車も多い。 深夜だったから、あまり車は走っていなかっ... 続きをみる