息子に会いたい

21歳の息子に先立たれてしまった母

時は流れる

この間年が明けたばかりだと思っていたら、もう1月も終わり。

時間が経つのがとても早く感じる。


泣いていても笑っていても、同じように時間は流れる。

同じ時を過ごすのならば、泣くよりも笑っている方がいい。

そう思っていた。

息子が亡くなる前までは。


もちろん今も笑うことはあるけど、心の底からは笑えない。

息子を亡くした悲しみが常に心の中にある。

喜びや楽しみは、息子とも分かち合いたい。

美味しいものは、息子とも分け合いたい。


私には娘がいる。

娘も息子と同様にかけがえのない存在だけど、娘と息子、ふたりが揃っていて私の幸せがある。

息子がいなくなってしまって、幸せだと思えるはずがない。


この先、泣いてばかりではなく、楽しいと思えることも、笑うこともあるだろう。

でも、息子を亡くした悲しみが消えることはない。


息子を想いながら、息子のことを感じながら、いつか私の命が尽きるその日まで、このまま早く時が流れていけばいい。

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