時は流れる
この間年が明けたばかりだと思っていたら、もう1月も終わり。
時間が経つのがとても早く感じる。
泣いていても笑っていても、同じように時間は流れる。
同じ時を過ごすのならば、泣くよりも笑っている方がいい。
そう思っていた。
息子が亡くなる前までは。
もちろん今も笑うことはあるけど、心の底からは笑えない。
息子を亡くした悲しみが常に心の中にある。
喜びや楽しみは、息子とも分かち合いたい。
美味しいものは、息子とも分け合いたい。
私には娘がいる。
娘も息子と同様にかけがえのない存在だけど、娘と息子、ふたりが揃っていて私の幸せがある。
息子がいなくなってしまって、幸せだと思えるはずがない。
この先、泣いてばかりではなく、楽しいと思えることも、笑うこともあるだろう。
でも、息子を亡くした悲しみが消えることはない。
息子を想いながら、息子のことを感じながら、いつか私の命が尽きるその日まで、このまま早く時が流れていけばいい。