自分を責める
息子がいないこんな悲しい暗闇の中で
なんで私は生きることができるのだろう。
息子は生きていけなくてこの世を去ったのに
のうのうと生きている自分が、最初は許せなかった。
でも今は、生きなきゃいけないという気持ちでいる。
息子が、「元気に生きるんやで」という言葉を残したから。
娘を悲しませないためにも生きるべきだと思うから。
だけど、息子がいない
どれだけ泣き叫んでも息子は帰って来ない
どんなに会いたくても会いたくても会えない
大切な我が子を死なせてしまって辛くて悲しくて
まるで生き地獄のような中で
普通にご飯を食べては眠り
出かける時には身だしなみを整える
たとえ表向きだけでも
そんなふうに普通に過ごしている自分のことを
もうひとりの別の自分が軽蔑して見ている
時々そんなふうに感じることがある。
息子はそんなことは望んではいないとわかっていても
自分を責める思いからは
なかなか逃れることができないでいる。