息子に会いたい

21歳の息子に先立たれてしまった母

思い出してしまうもの

今日は、息子の29回目の月命日。
そして、夫の誕生日でもある。




ネットのあるクイズをやっていたら、その答えに「犬猿の仲」というのがあった。


その言葉を見聞きすると、いつも息子と夫を思い出す。
息子が戌年で、夫が申年だったから。


息子が生まれた時、夫が
「犬猿の仲って言うから、相性が悪いんやろか」
なんて、冗談で話してた。


もちろん、夫と息子は犬猿の仲なんかではなかったけど。


今あっちの世界でも、ふたりで仲良くやっているんだろうな。


なんて、そんなことを考えていると、涙が溢れてきた。


こんな諺ひとつで泣いてしまうなんて、何やってんだろ。



考えてみれば、あっちにもこっちにも、見ても聞いても思い出してしまうものがいっぱいある。
どうしても見たくないものは見ないように、行けない場所は遠回りしてでも避けてはいるけど、29ヶ月経ってもだめなものはだめだ。


無理に慣れる必要なんかないし、なんとかよけながら生きていくかな。









夢で

久しぶりに息子の夢を見た。


夢の中の息子は、小学4年か5年ぐらいだった。


内容はよく覚えていないけど、たぶんそんなに大したことではないちょっとしたトラブルがあって、息子が心配そうな顔をして私のそばにずっとついていてくれていた。


その中で息子が


「母さん、大丈夫?」


だったか


「母さん、大丈夫やで」


って言っていた。


どっちにしても嬉しい。
息子が私のことを気にかけていてくれた。



夜、布団に入ってから自責の念に襲われて、息子に謝りながら眠ったから、夢の中に会いに来てくれたのかな。





「母さん、大丈夫?」


うん、大丈夫。



「母さん、大丈夫やで」


うん、大丈夫やね。




ありがとう。









居心地のいい場所

娘が
「結婚するのはするのは嬉しいけど、家を出て行くのはいやや。この家から出たくない。」
と言った。


娘にとってこの家は、仕事で疲れていても帰って来ればホッとできる、気を遣わずにだら~っとくつろげる、そんな居心地のいい場所なのだろう。






息子にとってはどうだったのだろう。


居心地のいい場所ではなかったのかも知れない。


そう思うと、胸が苦しくなってくる。


ただあやまることしかできない。






息子が今いる所は、居心地のいい場所だろうか。


心安らげる所だろうか。


心の底からから笑っていられる、そんな場所だろうか。




そうだといい。


そうであってほしいと強く願う。