自分の姿
スーパーで買い物をして
レジでお金を払う時
ふと横を見たら向こう側に鏡があった。
そこには自分の姿が映っていた。
背中が丸まってしまっていて
みっともない姿。
いつも人目を避けて
見たくないものは見ないように
うつむき加減に歩いているから
そんなふうになってしまう。
こんなんじゃだめだなと思って
背筋を伸ばして歩いてみた。
伸びた背中が気持ちいい。
けど
道路を挟んで向こう側を歩く男の子。
背格好が
歩く姿が
息子によく似ている。
目で追って
見なきゃいいのに
まだ追って
涙が出てきて
落ち込んで
またうつむいてしまう。
息子を求めて
時々は空を見上げても
胸を張って
前を向いて
なんて
やっぱり無理。
無理だけど
なんとか歩んで行けてるから
それでもいい。