飼い主を亡くした犬
昨日の夜のテレビ「天才!志村どうぶつ園」で見た、飼い主を亡くした柴犬こゆき。
5年前に、こゆきの飼い主である16才の少年が事故で亡くなってしまった。
こゆきはそれ以来、一日の大半を仏壇の前に座って過ごしているという。
少年の母親が息子さんを亡くした直後、仏壇の前で泣いていると、こゆきが来てその横に座り、それ以来ずっとこゆきはそこで過ごすようになった。
時々、外で子供達が遊んでいる声がすると、窓に行き眺めている。
動物と話ができるというハイジが、こゆきの気持ちを確かめるために、こゆきに会いに来た。
ハイジによると、こゆきが仏壇の前にいつもいる理由は、
こゆきは、少年の母親がいつも仏壇の前で泣いているのを見て、こゆきが母親の横に座ると、少しだけ母親の表情が和らぐのを感じた。
こゆきが仏壇の前にいれば、母親が悲しむ時間が少しでも減るのではないかと、それで仏壇の前にいるのだという。
仏壇の少年の写真を、ずっと見ていたいという思いもある。
少年が亡くなったことを理解しているのかどうかということを、ハイジに確かめてもらうと、
少年がいつまでたっても帰って来ない。
こゆきが、家の中を何度も何度も探し回っても、少年の姿は見えない。
御両親の顔を見たら、いつも涙を流している。
それでこゆきは、少年はもう二度と帰って来ないんだと感じた。
でも確信が持てなくて、外で子供達の声がすると、もしかしたら少年がいるかもと見に行く。
少年は、アルバイトに行き事故にあった。
こゆきの散歩には、少年がいっしょに行っていた。
少年がこゆきと出かけた時には、必ずいっしょに家に戻って来た。
少年が亡くなったのは、自分がいっしょに行かなかったから、いっしょにいなかったからだと、こゆきは自分を責めているのだという。
犬も人間も、愛する人を亡くした思いは全く同じなんだと感じた。
御両親の悲しみ、こゆきの悲しみ、こゆきの少年と残された少年の御両親に対する愛が、痛いほどに伝わってきて、涙が止まらなかった。