息子に会いたい

21歳の息子に先立たれてしまった母

6ヶ月

あの日から6ヶ月


6ヶ月前の今頃

息子は何を思っていたのだろう。


ひとりで苦しんでいたのに

何も気付かなかった。


大切に想っていたのに

愛してたのに




あの日の私に教えてあげたい。


息子の手を絶対に離さないでいて


抱きしめて


絶対に離さないで

いつか会える

息子にはいつか会える。

何年後なのか

何十年後なのかはわからないけど

きっと会える。

必ず会えると信じてる。


だから、その日を楽しみにして

頑張って生きていく。




だけど本当は



今、会いたい。


今、ここにいてほしい。


今、触れたい。



かなわぬ想いを抱えながら

頑張って生きていくしかない。

事実

息子は食欲旺盛で、特に白いご飯が大好きだった。

ピーマンやきのこ類、酢の物は苦手だったけど、いつも残さずに食べてくれた。

いかにも不味そうに、お茶で流し込むように食べてたけれど。

大皿に山盛りの量でも、好物だったらペロッと平らげていた。


息子は、食べ終わると手を合わせて

「ごちそうさまでした」

と言ったあと、必ず

「うまかったー」

と言ってくれた。


そのひと言が嬉しくて

美味しそうに食べる姿が見たくて

たとえ手の込んだものでも、息子が食べたいと言えば作ってあげた。



息子がいなくなってから、作る量はかなり少なくなった。

お米もなかなか減らない。


手間もかからないし、楽になった

と思う。


そんなことを思う自分に罪悪感を感じるけど

それが事実なのだ。