疲れた
大晦日と元日に、うちと兄の家族とで母の家に集まった。
兄には、娘がひとりと息子がふたりいる。
甥二人は、息子と年齢が近いので、どうしても息子と重ね合わせてしまう。
甥の姿を見るだけで、涙が溢れそうになった。
義姉が甥と仲良く話していたり、いっしょに横に並んで座っているのだけでも、義姉には息子がいる、ただそれだけが羨ましくて羨ましくてたまらなかった。
娘と姪と甥たちが揃って、楽しそうに笑いながら話をして盛り上がっている。
去年はその輪の中には息子もいた。
息子もいっしょになって笑っていた。
今年は、なんでうちの息子だけがいないのだろう。
泣きそうになるのを必死でこらえた。
こんなふうになるってことはわかってはいたけど、実際には予想以上に辛かった。
作り笑いをしてなんともないふりをして。
でも泣かなかった。
泣きそうにはなったけどこらえた。
泣かずに頑張った。
うん、ほんとに頑張った。
偉いぞ、私。
頑張った分、どっと疲れがきた。
泣くのを我慢した分、思いっきり泣きたい。