諦めの悪い心
毎朝、目覚めてから、息子の写真に「おはよう」を言う。
また息子のいない一日が始まるんだと実感する瞬間。
夜は、息子の着ていた服をパジャマ代わりにして、息子が使っていた枕を抱いて寝る。
写真に「おやすみ」を言ってから。
話しかけるのはいつも写真へ。
なのに
外から帰宅したら、家の中に息子の姿を探してしまう。
いつもの場所に息子がいて、それで振り返って「お帰り〜」って言ってくれるかもって。
家を出る時には、写真に向かって「行って来ます」と手を振ってから出ているのに、なんで帰って来たら息子がいるかもなんて思うのだろう。
いるわけないのに。
いつまでも
いつまでも
諦めきれない私の心。
いつになれば、現実をちゃんと現実として受け入れることができるのだろうか。