息子の笑顔
母と兄と姪とで、鯛料理を食べに行った。
その中に、鯛の活き造りがあった。
鯛は、最後の力を振り絞るように何度も動いていた。
魚にそんな感情があるのかどうかわからないけど
まだ生きていたいともがいているように見えた。
息子はあの瞬間、痛くはなかったのだろうか。
苦しくはなかったのだろうか。
最期に何を思っていたのだろう。
食事のあと、ふと見つけて
息子に似ている気がして
思わず買ってしまった陶器の置物。
笑顔が似ている。
母さん
大丈夫やで
母さんも笑って
という息子からのメッセージなのかな。