励ましに来て
あるドラマを見ていたら、こんなシーンがあった。
娘を亡くした父親が、娘のことを思いながらひとりでお酒を飲んでいた。
しばらく飲んだ後、娘の写真を胸に抱きながら眠ってしまった。
それを見ていた娘が
亡くなっているから霊となって現れたのだけど
父親の隣に横たわり、ずっと父親を抱きしめていた。
私が寂しい時、泣いている時に、息子もそんなふうに私に寄り添ってくれているのだろうか。
息子に抱きしめられるのももちろんいいけど、私が息子を抱きしめたい。
ぎゅっと抱きしめて
苦しんでいたことに気付かなくて、ごめんな
会いたかったで
大好きやで
と、いつまでも思いっきり抱きしめていたい。
今、私が歩んでいる先には、そんな幸せな瞬間が待っている。
そう信じたい。
そう信じよう。
朝目覚めるたびに
今日もまた目覚めてしまった
また1日が始まる
と思う。
今日1日が過ぎれば、幸せな瞬間にまた1歩近付けるんだと、自分に言い聞かせて無理矢理体を起こす。
しんどいな、しんどい。
たまには息子が、夢の中に励ましに来てくれんかな。