ただ生きている
昨日、あることでちょっとした失敗をした。
それで誰かに迷惑をかけたわけではないけれど。
下手したら、失敗したことにさえ気付かずにいたかも知れない。
それが原因で何事も起こらなくてよかった。
そのことにちゃんと気付けてよかった。
それは、息子のおかげだと思う。
無事に済んだこと、気付かせてくれたことを、息子に感謝した。
何かに気付かされたり、忘れていた大事なことを思い出したりした時や、悩み事が解決できた時、それは全て息子のおかげなんだといつも思う。
夜ぐっすり眠れた時にも。
この間、辛くて寂しくて息子に会いたくてたまらなくなって、息子の名前を呼びながら大泣きしていたら、そばで微かに人の気配がした。
ほんの少しだけど、確かに気配を感じた。
息子が私のことを心配して来てくれたのだろうか。
一時は、前向きになろうと思っていた時もあったけど、今はそんな気にもなれない。
毎日が辛くてたまらない。
泣いてばかりいる。
でも、生きてはいける。
娘の存在が、私を生かしてくれている。
息子が私を助けてくれる、守ってくれると感じられることで生きていける。
ただそれだけでいいんだと、今は思う。
いつまでも泣いていて、心配ばかりかけて、息子に申し訳なく思う。
でも、息子に二度と会えないことがあまりにも辛すぎて、こんな生き方しかできない。
こんな弱い母だけど、ごめん。
許してね。