息子に会いたい

21歳の息子に先立たれてしまった母

ことば

私は子供を亡くしたことがないから、

あなたの気持ちはわからへん。

なんて言って慰めたらいいのかわからへん。

ほんまに言葉が見つからへん。

でも、自分のことを責めたらあかんで。

特に男の子は、普段からお母さんにあまり自分のことを話したりすることはないから、

彼が悩んでたことに気付かへんかったとしても、

それはあなたが悪いんじゃない。

だから絶対に自分を責めたらあかんで。

これから、頑張らなくてもいいから、

頑張ったらあかんねんで、

無理して頑張ったらあかんけど、

娘さんとふたりでちゃんと生きていかなあかんで。

彼もちゃんと見守ってくれてるから。



息子が亡くなって4日後に、近所の人に言われた

言葉。

わんわん泣きながら聞いてた。


今思い出しても泣けてくる。

今日はだめな日

その日によって気持ちには波があるけど、

今日はずっと落ちっぱなし。


私はこの先どうなるのだろう。


生きていけるのだろうか。


無理だ、もう進めない。


何もできない、やりたくない。


息子に会いたい。


会いたい。


会いたい。




何時間そうしていたのか、気付いたらあたりは真っ暗だった。

涙を拭いて電気をつけた。


娘の帰りは遅いから、晩ご飯は私ひとり。

冷蔵庫を見たらアボカドがあったから、パスタを作ることにした。

出来上がったパスタは美味しかった。


こうやって美味しいと思えることは、

それはそれで幸せなことなんだと思った。



今日は娘を駅まで迎えに行かなければ。

娘からのLINEを待っていよう。

早く娘に会いたい。

笑顔で

「お帰り」

と言いたい。




明日は少しでも前向きに過ごせたらいいと思う。

眠れない

息子を想い涙が止まらない


今、この瞬間


同じように眠れぬ夜を過ごしている人が何人いるのだろう


私だけじゃない


苦しんでるのは


私だけじゃない


そう思えることで少しは救われる気がするけれど




こんな夜を


あと何回過ごせばいいのだろ