息子に会いたい

21歳の息子に先立たれてしまった母

息子の存在

息子宛てにはがきが来ていた。

赤十字血液センターから。


息子は

「僕にもでも役に立てることがあるんやったら」

と献血をしていた。



ポストを開けて息子の名前を見た時は、複雑な気分だった。

今は目にすることのない名前を見つけて一瞬嬉しくなったけど、すぐに現実に引き戻された。

もういないんだ

と。


亡くなったことをわざわざ知らせる気にもなれないし、これからもまだはがきは送られて来るのかも知れない。

その時も息子がいないことを実感させられて落ち込むだろう。

それでもいい。

息子の存在が何も感じられなくなってしまうよりは。

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