悲しまないで
息子に供えているお花の水を替えようとしたら、水滴が息子の写真に落ちた。
水滴は、息子の目からこぼれるように流れていた。
息子が泣いているように見えた。
息子が泣いている。
何が悲しいのだろう。
私が泣いてばかりいるから?
私が息子を悲しませているのなら
ごめんなさい。
私が笑ったら、息子も笑ってくれる?
でも、私は笑えない。
毎日が悲しすぎて、苦しすぎて、笑えない。
息子を思うと泣いてしまう。
息子が恋しいから泣いてしまう。
私が悲しんでいても、息子には笑っていてほしい。
そう思うのはわがままだろうか。
お願いだから
私が泣いても悲しまないでいてほしい。
私の涙は、息子への愛の証。
涙は一生止まらない。
だから、悲しまないで。
笑っていて。