息子に会いたい

21歳の息子に先立たれてしまった母

息子のほっぺた

ひんやりとした冬の空気を感じると
あの日の息子の
冷たいほっぺたの感触を思い出す。


ただ眠っているだけにしか
見えなかった息子の顔。


私の頬を息子のほっぺたに
ぴったりとくっつけていても
何度も何度も手でなでても
ずっと冷たいまま。



あの時
もっと息子の名前を呼び続けて
もっとほっぺたを温め続けていたら
目を覚ましてくれたのかな。



寒さが心にもしみて
よけいに辛く感じる。

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