私はどこまで馬鹿なんだろう
私には、子どもが生まれてから心に決めていたことがあった。
いつか私が死んだら、娘と息子が幸せに暮らしていけるように、ずっと見守り続けて、もしふたりの身に何か危機が迫ってくるようなことがあったら、何としても守ってみせると。
肉体がなくてもそんなことができるのかとか、何もわからなかったけど、子どもを愛する親なら当たり前にできるものだと、私は絶対に守ってみせると思っていた。
順番通りなら、私が先に逝くはずだったのに。
まさか息子が先に逝ってしまうなんて。
生きている間にでさえ守ることができなかったのに、よくもそんなことが言えたもんだと、自分にあきれてしまう。
こんな私を、今は息子が守ってくれている。
たぶんだけど、そう感じる。
私がそうするはずだったのに。
なんで立場が逆転してしまったんだろ。
守れなくて、ごめんね。
いつも守ってくれて、ありがとう。