二度目の夏
オリンピックでは、息子と同年代の選手もたくさんいる。
水泳で銅メダルを取った瀬戸大也選手は、息子と同い年だ。
インタビューでは、次の4年後のオリンピックでの目標を語っていた。
息子にはない未来がある。
眩しいくらいにキラキラ輝いている。
そんな我が子を誇らしげに思い、見守っているだろう母親のことを思う。
今年のオリンピックは、今までみたいに楽しんで見ることができない。
頑張れ!と応援する気持ちはある。
メダルを取れて喜んでいる姿を見ると嬉しくなる。
だけど、どうしても息子を思い出さずにはいられない。
息子がいなくなってから二度目の夏。
一度目よりも辛く感じるのは、オリンピックのせいもあるのだろうか。