息子の夢
息子の夢を見た。
3才ぐらいの頃。
夫といっしょにお風呂に入るところだった。
かわいいかわいい息子の姿。
お父さんとお風呂に入るのが嬉しいのか、ニコニコ笑っていた。
話もした。
すべすべでやわらかいほっぺた。
とても愛くるしい笑顔の息子。
夢から覚めて、涙が溢れてきた。
夢の中の息子の声が、息子の笑顔が、鮮明に残っていて、枕に顔を埋め、声を抑えてしばらく泣き続けた。
久し振りに夢で息子と会えたけど、夢から覚めたあとにはどうしようもない寂しさが襲ってくる。
夢でもいいから会いたいと願っていたはずなのに。
息子の笑顔が見たかったはずなのに。
夢だから寂しい。
覚めたあとに、息子がいないという現実を、嫌でも突きつけられる。
もう
夢でも会えなくていい。
いや
やっぱり、夢でもいい。
夢でもいいから息子に会いたい。
会わせてほしい。