知らないままでいたかった
時々、気持ちがどーんと落ちてしまって、どうしようもない時がある。
そんな時に、なんとなくネットで「息子が自死」と検索してみた。
いつも読ませていただいている人たちのブログや、私のブログも出てくる。
こんなふうにして、私のブログにたどり着いた人もいるのだろう。
息子が亡くなった直後、ネットサーフィンをして、まるで何かに取り付かれたように自死遺族のブログを読みあさった。
「自死」という言葉も、「自死遺族」という言葉も、その時に初めて知った。
自分と同じ経験をし、同じように苦しんでいる人がたくさんいるんだということも知った。
自分だけじゃないんだと、少し救われたような気がした。
同時に、何年経ってもこの苦しみが消えることがないんだってことも知った。
大切な息子を亡くして、苦しくて苦しくて、どこにも逃げ場がない。
その辛さも、自責の念も、会えない寂しさも、息子が戻って来ない限り、消えることはない。
たとえ時薬が効くことがあったとしても、涙が枯れることは絶対にないだろう。
自死遺族なんて言葉
知らないままでいたかった。
自死遺族になんて
なりたくはなかった。