息子に会いたい

21歳の息子に先立たれてしまった母

変わっていってる

今日もまた救急車とすれ違う。

手が震えそうになって、ハンドルを握る手に力が入る。

泣かないように歯を食いしばる。


警察署の横を通る。

心がざわざわしてくる。

あの日のことがよみがえる。

また歯を食いしばり、手を握りしめる。


いつも自転車で息子が通っていた道。

息子が行っていた美容院。

泣きそうになるのをこらえる。


帰宅して、息子の写真に

「ただいま」

と言ったとたん、こらえていたものが溢れて泣いてしまう。


まだ辛い。


だんだんと慣れていって、いつかは辛くなるのかも知れないけど、ずっと変わらないような気もする。

それでもいいと思える。

息子を亡くした悲しみは消えることはない。


泣くのも悲しいのも、今は私の日常生活中では当たり前のこととなってしまっている。

常に心の中には息子がいるけれど、朝から晩まで一日中泣いているわけではない。

ちょっと前までは、こんな毎日がいつまで続くのか、辛くてたまらないと思っていた。

今は少し違う。

なんだろう、辛いのはしょうがないというあきらめ?

やっばり慣れなのか。


時々は、自分を責めて後悔して苦しくて、寂しくて会いたくてたまらなくて、どうしようもなく落ちてしまって号泣することもある。

涙は毎日流し続けている。

それでも、少しだけでも前に進めているのかなと思う。

進めているのとは違うのかも知れない。

自分でもよくわからないけど、なんとなく変わっていっている、それがいいことなのかどうかもわからないけど、そういうことをこの頃感じる。


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